愛情の次にたいせつな子育てのルール―ドイツ流・子どもの心がわかる本

愛情の次にたいせつな子育てのルール―ドイツ流・子どもの心がわかる本

子どもには尊敬でき、あこがれることができて、安心感のある人が必要  (56p)

悪循環への対策

  • 問題行動を子供の得(ラッキー)にしないよう気をつける
  • 子どもの話にしっかり耳を傾ける・ 子供が本当に望んでいることを見逃さない
  • 親の本心を子どもに伝える努力をする
  • 生活のルールを「儀式化」する
  • 親のほうから積極的に子どもにかかわる。そうすれば、子どもは「親の関心を引くための戦い」をしない。(84〜85p)

親がやめること

  • 愚痴をこぼす
  • 「どうして〜なの?」と聞く
  • 子どもにお願いをする(子どもに伝えたいことがはっきりしない指示はやめる)
  • 子どもを無視する
  • 子どもを非難する・罵声を浴びせる
  • 子どもをおどす・厳しい罰を与える・体罰を加える

 →親が途方にくれていることを子どもに示す態度

親は自分の努力が実らなかったので、子どもに復讐している。
復讐によって自分の怒りやイライラを発散させている。
        ↓
子どもの自尊心は破壊される。
やがて、子どもはマネをするようになる。
子どもの心には、親への恐怖心と復讐心が生まれる。     (〜151p)

子どもにルールを教える方法
 基本―子どもの長所に目を向ける

  • 子どもをよく観察して、好ましい態度や正しい行動をとったら必ず注目する

  間違いを強調するのでなく、子どもの進歩と善意を強調する
  親の嬉しい気持ちを表面に出す

  • 長所を声にだしてほめる

  ほめたあとは「よけいなひと言はけっして言うまい」と決心する

ステップ1  はっきりしたわかりやすい指示を出す
        “傷ついたレコード”のテクニック
        子どもの反論にはとりあわない 
        子どもに何をすべきか具体的な指示を何度もくりかえす

ステップ2  口で注意するだけでなく、行動を起こす
        余計なコメントはしない
        罰の予告よりも、楽しい目標を設定
        「当然の結果」
        「タイムアウト

  失敗から学ぶ機会を子どもに与える。「当然の結果」がどういうことか、自分で体験し、痛感する機会を与える。そうしないと、「失敗から学ぶ」ことはできない。親は余計なことは言わず、落ち着いて見守る。どんな悪い結果になるか、子どもに予告してやる必要はない。自分の行動の結果を子ども自身が体験するだけで十分。    (217p)

ステップ3  子どもと契約を結ぶ 
        自己診断(日記)
        計画表・契約書をつくる 

<自己診断>

  • 直さなければならない問題行動は何?
  • どのくらいの頻度で問題行動をとる?
  • 「当然の結果」はどんなもの?
  • 目標やご褒美はどんなものにする?
  • どのような成果があった?
  • 計画を成功させるために、ほかにできることは?