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- 作者: 小林正観
- 出版社/メーカー: 致知出版社
- 発売日: 2006/03/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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取っ掛かりからすんなり入れて、最後の最後まで気持ちよく読めた!
その間、わずかに小一時間。読後感、とにかく爽快。
そうよね〜!!って、ポンと膝を打つ、あきれるほどに素直な自分がいた。
はじけていた大学時代の自分の姿が思い浮かぶ。
8割方、考えが前向きで否定的なことは考えもしなかったし、
行き詰まると「わっかんな〜い」を連発していた。
残りの2割、そんな自分のアホさ加減を、どうにも許せない自分がいた。
その後この2割の感情にこだわり続けた挙句、今じゃ割合が逆転!してるかも…状態。
幸せでない気持ちの根っこを、ようやく掘り起こした!そんな気分。
「バッカみた〜い」と、下心なく素直に自分を笑える自分がいて、結構それが心地いい。
一番、心に残ったのは仏教用語の「四諦」。
「諦」=「悟」
四諦 →苦諦・集諦・滅諦・道諦
ああ、なるほど!
うまく説明できないけど…
娘が通っている保育園はお寺さんがやってるとこなので、
4歳児ながら「般若心経」をすらすら読経する。
脈絡もなく思い出したように、いきなり唱えだすことが多いのだけど、
それを聞くたびに、胸に棘でも刺さっているかのようなチクチクしたものを感じていた。
これ読んでる最中に、棘、飛んでった。
うまくいえない。
ただ、「そういうことだったのか!」と自分が納得しているという事実だけだ。
最近気にかかっていろいろ調べたりしていた「唯物論」についても、どんぴしゃハマッた。
シンクロニシティだらけ。
想えば、何処かに引っかかる。
というか、むこうから尋ねてきてくれるものなんだなぁ。
本を読むことで、まるで禊でもしたかのよう。
すっきり、心の中の余計なものをぜ〜んぶ流してしまったみたい。
いらないことは分かっていても、絶対手放せないと踏ん張ってきたのに。
ひとつひとつじっくり吟味しないと、ってこだわってきたのに。
さよならするときは、こんなに呆気ないものか…
これは、執着を捨てた、っていうことなのか?