絵解き 世界一ホッとする尼さんのいい話

絵解き 世界一ホッとする尼さんのいい話

〔追いつめられたら〕
焦りつつある自分の心を止めて一のスタートラインに立つ
心が散漫になり、身はここにあるのに、心がよそに飛んでいるとき、正念という言葉を思い出してください。現実をしっかり見ながらまず立ち止まる。そして静かに自分と向き合いながら念じましょう。スタートラインに足を揃え、実力を発揮してください。

〔気持ちが焦ったら〕
何かを目指すときは、往々にして気持ちばかりが先走りがちです。ならば、まず足元を見てください。しっかり足を大地につけて、それから次の一歩を踏み出しましょう。

〔目指すものがあるなら〕
頂点を目指せば目指すほど大きな土台が必要です。
心のより所という土台がしっかり持てたら、安定した人生を送ることができます。

〔がんばっても結果が出ないなら〕
海は泳ぐところではなく、浮かぶところ。
いきなり泳ごうとするから体に力が入り沈んでしまうのです。
このことを「かなづち」といいます。
一度、手足を動かすのをやめて力を抜いてごらん。すると体は浮いてきます。
自分に限界を感じたら、力を抜いていこう。


〔縁〕
縁は掴み取るものでもなく、切るものでもありません。
縁の左は糸。
必ずどこにでもつながっているのです。
縁というのは「いただくこと」。
めぐりあわせという意味です。
目に見えない糸で結ばれて、どんな人も必ずつながっています。
私たちが生まれてきたのも因があり縁があってのことです。
このことを因縁といいますね。
自分の意思ではどうしようもできない不思議なめぐりあわせをいただいているのです。