気絶するほど「ほめる子育て」

気絶するほど「ほめる子育て」

品という字には三つの口があります。これは、呼吸と食事、話すという口の持つ三つの役割を表しているといえます。  (110p)

お母さんの中には、ちょっと背伸びしすぎて苦しんでいるような方がいます。心の奥深くにある自分自身の思いとは別に、世間の評価や価値観にしばられてしまい、「こうであらねばならぬ」と自分を追い込んでしまっています。
「こうであらねばならぬ」という思い込みが強いほど、どこかで無理をしていますから、心がいつもどこかで緊張していてゆとりがなく、知らず知らずに自分の不満や不安、いらいらを子供にぶつけてしまいがちです。
それから、不満があるのに我慢しているようなお母さんは、子供にも我慢を強いてしまいがちです。自分ががんばっているお母さんは、子どもにもがんばれがんばれと小さな背中を力いっぱい押してしまいやすいのです。
こうしたお母さん達は、臆病な善人だと思います。よい母親であろうとしすぎて残念ながら自分の思いとは逆に、余裕のないとげとげとした雰囲気を家庭に漂わせてしまいがちです。
お母さんだって、我慢ばかりしていては楽しいはずがありませんし、いつも力の限りがんばっていたら疲れてしまうでしょう。
いったん身についてしまった価値観や生き方を変えるのは難しいことですが、そうした生き方にしばられて身動きできなくなっていたら、お母さんも子どもも不幸になってしまいます。毎日を納得して生きられたら、どんなに楽しいことでしょう。大事なことは、お母さんが心にゆとりを持ち安定して生きていくことです。それには、いらいらや不安、不満から自分を救う知恵を身につけることです。(125-126P)

人生は、いくら考えても実行に移さなくては意味がありません。何を思ったかではなく、何をしたかなのです。(148p)