大人のためのフィンランド式勉強法

大人のためのフィンランド式勉強法

フィンランドの人々は「楽しく生きよう」「楽しく学ぼう」という気持ちを常に持っている。フィンランドの人々にとっては「楽しくなければ人生じゃない」という考えが根付いている。その精神は子どもたちにも植え付けられていて、芽生えとともに「楽しみ」というつぼみが膨らみ始め、それを花咲かせていくように大人たちが導いている。     (11p)

フィンランドの人々は「生きる力」を追求しているのだ。
フィンランドの教育の鍵

  • 発想力(どんどん豊かになる発想力)
  • 論理力(考えの筋道をかためる)
  • 表現力(伝えたいことをしっかり伝える表現力)
  • 批判的思考力(ユーモアで磨く批判的思考力)
  • コミュニケーション力

この五つの力を学んでいくことで

  • 学力
  • 社会適応力
  • 仕事の能率
  • 家族の絆   

などが身につくと考えている。     (16〜17p)


子どもが自分でできることは自分でやらせ、手を出したくても絶対に親が手を出してはいけない

  • 子どもが危険な状況に陥った場合には助ける
  • 子どもが社会的な迷惑をかけた場合には助ける
  • 子どもが病気や怪我をした場合には助ける
  • 子どもが心から助けを求めている場合には助ける

あとは、親の匙加減                   (41p)

「けなす」よりも「褒める」ことで人々は心に栄養を得ることができる。
どんな場合にも、けなすよりも褒めるほうがプラスになるということを忘れてはいけない。    (46p)

己を反省することを怖がっていては、相手の心を動かすことはできない。自分も傷つき、相手も傷つく。これが批判的思考力の極意といえよう。
相手の欠点だけを責めるというのは、自分の欠点を隠すことにつながる。

自分自身の欠点を見つめてそれを公にする。そして、その欠点を正してよりよい方向への舵取りをする。それができてから、相手を批判していく。この一連の流れの中で批判的思考力は磨かれていくのである。    (172p)

命にかかわること以外はユーモアをもって批判する術を身につけよう。
しかめっ面から生まれる発想は貧困になりがちであり、相手との交渉も円滑には進まない。やはり、笑顔でユーモアを交えながら物事に当たるのがよいのだ。

個人を相手に批判する場合には、相手の心をなるべく傷つけずにユーモアを交えて批判したいものだ。本当は起こりたい気持ちをグッと堪えてユーモアを交えながら相手の考えを修正るる技術は、批判する側の心の広さが要求される。(179p)

コミュニケーションに積極性は必要ない。

自分の心に思っていることを正直に口から言葉にして相手に伝えるのである。自分に正直に生きる。これがコミュニケーション力に一番必要なものなのだ。
(192p)