途中(〜100p)

2 子どものためになるほめ方と怒り方
ほめれば子どもに自信がつき、安心感を覚えるようにんると、たいていの人は信じている。しかし現実には、子どもを緊張させ、無作法な振る舞いに導く可能性がある  

ほめることは薬の投与と同じで、ルールや注意を必要とする。もっとも重要なルールは、ほめる対象は子どもの努力や成果であって、性格や人格ではない

賛辞は子どもを脅かし、不安にさせる可能性がある。子どもは、自分がすばらしい娘とはほど遠いと感じ、そのようなレッテルに答えることができないと思うかもしれない。それゆえ、自分がレッテルどおりではないことが暴露されるのをびくびくしながら待つより、無作法なふるまいをして負担を減らそうと決心するかもしれない。
性格を直接ほめられるのは、直射日光をまともに受けるのと同じで、まぶしすぎて不快なのだ。

まちがいが起こったとき、その人の性格を直してやろうとするのは適切ではない。そのようなときには、人間ではなく、もっぱら出来事に対応するのがいちばんいい。

毒矢のような罵倒の言葉は子どもに向かって使うべきではない。
言葉による攻撃は、親子をともにみじめにさせる連鎖反応を生み出す