子どもを生み育てるということは、もう一度人生を子ども時代からたどる旅に似ていて、自分自身を生き抜いてきた本当の心とも向き合うハメになったりもする。ちょっぴりせつないセンチメンタルジャーニーであったりもします。
子どもを育てるということは、未来に向かって開かれていると同時に、過去が影のようによりそってきます。

「生き延びることがなによりも大切、生き延びれば必ずめぐりあわせのなか、運命は切りひらかれる」(南京でであったおばあさんのことば)

だれでも子どもを育てるということの中では、傷つくことを重ねていきます。そして自分の根っこにある、蓋をしておきたいココロの古傷とも、向き合わなければならないときがやってくる。堅く閉ざされたココロがやわらかく溶け出したとき、ほんとうに目の前のいのちと向き合えるのではないでしょうか。

ママの気持ちを支えなければ、子どもが本来もっている力は伸びていかない。<<<

                 著者からのメッセージより(80〜81p)