男と女の離婚格差

男と女の離婚格差

子供という命を守る。家庭という生活を守る。それは母親になった妻の本能だ。家族の生存と生活のイジ、まずそこを崩さないことを最優先に考える。そうしてそこに支障がない問題は「たいしたことではない」と自分に言い聞かせて言葉を飲み込んでいく。    (41p)

自分にしか確信出来ないことがある。知識として知るのでもなく理屈でわかるのでもなく、一瞬にして何かを知る。人生の扉が開く瞬間だ。転機にたとえるならそれは快晴ではなく曇天のもとで起こりやすい現象のように思う。   (43p)

「夫婦のなかで出てくるパターンというのは必ず他の対人関係にも出てきます。なぜこういうことが起きたのか、そこを見つめて何かを学んでいわば卒業するという形の離婚でないと、恐らく同じトラブルが他の近い関係に出てくる」
自分の中にそういう相手を引き寄せるフックみたいななものがある。それが自分のパターンだ。せっかく縁あって引き寄せあったのだから、そのパターンを見つけて、受け入れて、手放して卒業したほうがおトクであることは間違いない。自分を知ることで何より自分が楽になる。そもそも他人だった夫婦という形をとって角を突きつけあうことの意味は、そこにあるのだと思う。(241p)

離婚を決意するまでの長いプロセスの中で、妻たちは嫌でも自分の感情を見つめていく。怒り、憎しみ、嫉妬、嫌悪、欲望、嘘と欺瞞…できれば目をそむけたい感情、否定したい自分にフォーカスしていく。夫の目にそれは美しい姿である筈はなく、ますます外に、仕事に、女性に逃げたくなるかもしれない。しかしその差こそ、離婚後の格差につながるのだと思う。 
なぜ離婚するのか。その答えはひとつだろう。幸せになりたいからだ。離婚はあくまでもそのプロセスの中の通過点でしかなく人生はその先も続いていく。自分を幸せにするために人生のどこかで取り組まなければならない作業なら、今やるほうがいいに決まっている。   (246p)




時代はどんどん進んでいるらしい。
最近耳にしたニュースでは、女性からのDV等に耐えられず、男性の離活が目だって増えているそうだから…
ああ結婚、されど結婚