女の子が幸せになる子育て

女の子が幸せになる子育て

ダメなものはダメ、理由無用のときもある(32p〜)
子供の行為に対して、厳しく叱ったはいいけれど、「なぜ、いけないの?」と言い返され、言葉に窮してしまったことはありませんか?
そんなときに、一つひとつの質問に答えることはこんなんです。なぜなら、ルールとは文化や時代によって異なるものであり、その組織の中では整合性があっても、絶対に正しいこと、絶対に悪いことはほとんどないからです。

複数の人間がともに暮らすとき、そこにはルールが必要になります。ルールとは組織の中で、そこに所属する人々が互いに信頼し、安心して暮らすために存在するものです。将来、社会の一員として巣立つ子供たちには、ルールの中身よりも、ルールは守ること自体にい身軽ことを伝えたいものです。

家庭のルールを決めたなら、子供が、「なぜ、いけないのか?」と言い返してきたとしても、「ダメなものはダメ」と、根負けせずに言い続けることが、将来のためなのです。

認めて欲しい」という本心の裏返し(109p〜)
こどもが一見、否定的とも思える行動をした場合、現象面だけを捉えて叱ったり、諭したりする前に、「○○したい」「○○してほしい」というプラスの言葉でこどもが答えられるような質問をしてみてはどうでしょう。
「なぜそんなことをしたのか?」と問い詰めるのではなく、
「本当はどうしたかったの?」と聞いていきます。
人の行為のおくには何らかの肯定的な意図があるといわれています。一見するとネガティブな行動や態度であっても、その背後には、「こうしたい」「ああしてほしい」といったポジティブな意図が隠されていることが多いのです。
隠された意図は必ずしも、本人自身が自覚していない場合もあります。ですから、焦らず、根気よく聞いていきます。
叱って、禁止することで、一時的に問題行動を抑えることができるかもしれません。しかし、その奥にある本当の原因を探らなければ、根っこが同じ、別の問題が新しく起きてくることもあるでしょう。
「本当はどうしたいのか」それを知ることが大切です。