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- 作者: ジャッキー・ラボフ
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2007/07/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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怒りの根底にはストレスがある。ストレスが引き起こしたその怒りは、また新たなストレスの引き金になることもあります。つまり、怒りはストレスの原因でもあり、結果でもあるのです。
ストレスを抱えているときは、今起こっている状況に対して十分に考えることができず、衝動的に反応しがちです。その結果、相手にきつい口調で話してしまい人間関係がうまくいかなくなるなど、ネガティブな結果を生み出すことが多く、さらにストレスを抱えることになります。 (19p)
イライラや怒りを解消するために第一歩は、自分のそうした感情に気づくこと、「自分は今イライラしている」「自分はおこっているのだ」と認めることです。そのうえで、自分のイライラや怒りに責任をとる。これが最も重要なことです。責任をとるとは、その感情はあなた自身の手で処理する(解消する)必要があるということです。あなたの怒りは、誰も、何事も鎮めてはくれません。
自分の頭の中が怒りでいっぱいになっているときは、他の人や出来事など自分以外のことに意識が集中していることが多いものです。こうしてほかの人や出来事を責めていると、自分自身のことを考えなくなり、結局、自分の行動に責任をとることができなくなります (124p)
状況ノートをつける
イライラや怒りを感じているときは、状況をきちんと把握することができません。このため、物を投げるなどのネガティブな行動をとってしまいがちです。
しかし、今の怒りとそれに対する自分の行動を、順を追ってたどってみることで、自分を落ち着かせることができます。そして、怒りを鎮めると同時に、次に同じような状況になったときにどうすればいいのか見えてきます。
イライラしているとわかったら、即、次のような順序で考えてみましょう。頭で思うだけでなく、書き出すことが大切です。(132p)?状況 何にイライラしたり起こったりしたのか、そのときの状況を、具体的に詳しく書く
?信じていること その状況で、自分が自分に語っていたことはどのようなことか、詳しく書く
?感情 その状況で自分が感じたことを、詳しく書く
?選択肢 その状況で、実際に取った行動とは別に取れたはずの行動を考えて書く
イライラや怒りは「相手は○○するべきなのに、しなかった」「物事は○○であるべきなのに、そうならない」などといった、自分の個人的な信念や固定観念にとらわれているときに生まれがちです。自分の信念や固定観念は、5歳くらいまでに家庭や幼稚園などで経験したことがベースとなっています。これらが、その人の行動や考え方の基本となり、私たちはそれに即して物事や他人を判断しています。そして、この「○○であるべき」という思いが、それ以外の考え方を受け入れないようにします (136p)
何かを断りたいのに断れないときや、不本意ながら受けざるを得なかったときなどにイライラすることはよくあります。そんなときのために、じょうずに「NO」といえる方法を知っておくと役立ちます。「NO」というときには、次の点に気をつけましょう。(148p)
- あくまでも相手に優しく、しかし、ゆるぎない態度で臨む
- できない、ということを簡潔に伝える
- うそをつかない
- ためらわない
- 詳細を話さない
- 一度「NO」と言ったら、後で「YES」と言わない
「NO」と言った後は、すぐに話題を変える
イライラや怒りを覚えたら、心の中で自分に語りかけてみましょう。語りかけることによって、気持ちを切り替えることができます。暑くなっていた心が落ちつき、ポジティブな感情がわいてくるでしょう。(154p)
「深呼吸して、リラックスしよう」
「気楽にいこう!怒っても、何も得られるものはない」
「そんなに怒るほど価値のあることではない」
「私が冷静でいる限り、怒りの感情に流されることはない。私は自分をコントロールできる」
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