アドラー博士が教える「話を聞ける子」が育つ魔法のひと言

アドラー博士が教える「話を聞ける子」が育つ魔法のひと言

しつけは怒らないほうがうまくいく
「にっこり笑って、ばっさり」方式でいけば、怒らずにすみ、
子育てはぐんとラクになります。          (67p)

子どもに限らず、人は何らかの因果関係をつくって納得したいという気持ちを持っているものです。
つまり、過去というのは、文字通り過去であって、現在の状況から解釈したものに過ぎません。現在の解釈の仕方でどうにでも変わってしまうものなのです。
というわけで、アドラー心理学では、過去を問い、問題の原因を探ることに、大きな意味を見出していません。それよりも、これから先のことを考えます。
子どもに「なぜ?どうして?」と言う代わりに、
「どうしたいの?」
「そうなるためにはどうしたらいいかしらね」
という問いかけをしてみてください。
これは、これから出発しようよ、ということですから、こんなふうに言われた子どもは、お母さんの言葉に励まされて、未来の自分像を描けるようになるのです。                        (78p)

               

アドラー博士は、否定的な言葉を避けたほうが相手がよく聞いてくれるといっています。                   (80p)

本来、聞くというのは、たんに受身的に聞いているのではなく、積極的に相手の話している意味をくみとろうとする意思的な努力が必要です。聞き取る力が必要なのです。             (204p)